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稲の「早生」が豊作 みなべの須賀神社で火占い神事

たいまつに火を付ける宮司ら(1日、和歌山県みなべ町西本庄で)
たいまつに火を付ける宮司ら(1日、和歌山県みなべ町西本庄で)
 和歌山県みなべ町西本庄の須賀神社(前芝弘知宮司)は元日の未明、今年の稲の豊凶をみる火占い神事を営んだ。今年は「早生(わせ)」が豊作と出た。

 火占いは、稲の「早生」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」ごとに長さ約2メートルの竹の棒の先に約30センチのたいまつを取り付けて点火し、早く燃え尽きたものを豊作と判断する。詳しい資料は残っていないが、江戸時代から続く神事だという。

 大みそかに除夜祭の神事、年が明けてから歳旦祭を執り行った後、神社の役員らが広場に集まり、歳旦祭でともした神火を三つのたいまつに同時に点火して見守った。

 15分ほどして一番早く燃え尽きたのが「早生」、続いて「晩生」、最後に「中生」の順となった。昨年は燃え尽きるまで全てが約30分かかったが、今年は約20分で終わった。

 責任役員会の硲恭弘会長(76)は「稲に限らず、梅も含めて農作物全体が順調に育って収穫できるように、またコロナ禍が早く終息して経済も取り戻せるように願っている」と話した。

 前芝宮司(45)はコロナ終息祈願も執り行ったと述べ「今年は壬寅(みずのえとら)で物事が動くといわれている。コロナ禍で辛抱していた世の中が動きだして活気づく一年になってほしい」と語った。

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