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木皮さん演出の創作舞踊劇初公演 串本の田並劇場

田並劇場で披露されたゲーテの「ファウスト」を原作とした創作舞踊劇(9日、和歌山県串本町田並で)
田並劇場で披露されたゲーテの「ファウスト」を原作とした創作舞踊劇(9日、和歌山県串本町田並で)
 和歌山県串本町田並の田並劇場で9日、同町出身のダンサーで振付家の木皮成さん(31)=東京都=が率いる「ダンスカンパニーDE PAY’S MAN(デペイズマン)」による創作舞踊劇の公演があった。木皮さんらは昨年12月下旬から町内に滞在して稽古を重ねており、この日が初公演。迫力の舞台で観客を魅了した。

 ドイツの詩人ゲーテの代表作とされる2部構成の長編戯曲「ファウスト」を原作とした舞踊劇「#FAFAFA―ファウスト」。日本とフィリピンの国際共同プロジェクトとして、木皮さんがファウストの1部を、2部はフィリピンのアーティスト、ニコロ・マグノさんがそれぞれの国で創作し、オンライン上で発表することを計画している。

 デペイズマン代表で多摩美術大学(東京都)の非常勤講師も務める木皮さんはこの劇で構成や演出、振り付け、映像を担当した。本来なら3時間ほどの上演だが、この日は1時間ほどに凝縮。映像も使って華やかに演出された舞台の上で、7人の出演者が踊りを交えながらファウストの物語を表現した。田並劇場を皮切りに今後、東京都や青森県での上演を予定しているという。

 木皮さんは「稽古の時間が短くて大変だったが、皆さんに集中して見ていただいたようで手応えを感じた。海外公演を意識して作った作品なのでコロナ禍が収まればぜひやってみたい。今後も田並劇場で公演できれば」と話していた。

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