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数学と英語は全国上回る 中学生の学習到達度調査、記述など応用問題に課題も・和歌山

和歌山県教育委員会が入る県庁南別館(和歌山市で)
和歌山県教育委員会が入る県庁南別館(和歌山市で)
 和歌山県教育委員会は20日、昨年12月に中学生を対象に実施した「県学習到達度調査」の結果を発表した。同じ問題を受けている都道府県など「全国」と比較したところ、全学年で国語は低かった一方、数学と英語は上回った。

 公立中学校と特別支援学校中学部の1~3年、計約1万8千人が受けた。

 国語の平均正答率は1年が61・6%(全国62・0%)、2年が67・1%(67・8%)、3年が71・6%(72・6%)。数学は1年が55・9%(53・7%)、2年が50・8%(50・1%)、3年が58・2%(56・5%)。英語は1年が55・3%(54・2%)、2年が50・7%(50・1%)、3年が62・7%(60・6%)。

 国語は全国に比べ、どの学年も漢字の書き取り問題で正答率が高かったが、要点を整理する問題や自分の考えを記述する問題が低かった。数学も計算など基礎的問題は高かったが、数学的に説明する問題などが低かった。英語は文法問題などはできていたが、長文問題や聞き取り問題、英作文などに課題が見られた。和歌山の特徴として、基礎的問題はできているが、記述など応用的な問題が依然、課題となっている。

 ただ、全国平均を50としたときの県中学1、2年生の正答率の値を4月と比べたところ、1年国語以外は上昇した。3年生は4月に「全国学力テスト」を受けるため、実施していない。

 県学習到達度調査は、小学生や中学生の学力の定着状況を把握、分析し、課題の改善を図るなどの目的で実施。中学生については昨年度から4月と12月の年2回調査している。

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