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梅の郷救助隊、能登へ 「和歌山の心届けたい」被災地で炊き出しや復旧作業

支援物資などをワゴン車に積み込む紀州梅の郷救助隊のメンバー(28日、和歌山県みなべ町芝で)
支援物資などをワゴン車に積み込む紀州梅の郷救助隊のメンバー(28日、和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町の民間災害ボランティア団体「紀州梅の郷救助隊」(尾﨑剛通隊長)のメンバーや町議会議員が29日、能登半島地震の被災地支援に向けて出発した。能登の被災地での救助隊の活動は2回目。今回は炊き出しや復旧作業をする。


 救助隊は1月6~9日に石川県能登町を訪れ、支援物資を届けたほか、物資の荷降ろしや仕分け、炊き出しを手伝った。今回は能登町の対策本部から要請を受け、再び支援に向かうことになった。参加メンバーは7人で、そのうち4人が女性。さらに町議会議員が4人加わった。

 今回も紀州みなべ梅干生産者協議会や紀州みなべ梅干協同組合、JA紀州、町内外の事業所や農家らから提供を受けた梅干しや野菜、米などの支援物資を届ける。28日にメンバーらがワゴン車に支援物資や炊き出し用の食材、調理器具などを積み込んだ。

 被災地では避難所となっている鵜川小学校や小木中学校、観光・地域交流センター「コンセールのと」で炊き出しをする。町職員向けの炊き出しも予定している。さらに寺の復旧作業もして、3月3日に帰る予定。

 尾﨑隊長は「私たちの本来の目的である復旧活動は十分にできないが、和歌山の心を届けたい。今回は町職員向けの炊き出しも予定している。職員も被災者なのに支援が行き届いていないと思う。少しでも手助けしたい」と語った。

 同行する町議の山本秀平さん(32)は「大学時代に石川県で暮らしたこともあり気になっていたので、支援活動に参加させてもらった。少しでも被災者の力になり、被災の状況も見て、将来起こる可能性がある和歌山の震災に生かせればと思う」と話していた。

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