和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

引退した競走馬が「第二の人生」 田辺市中辺路町、森田さんが受け入れ

引退競走馬のコスモラヴモアと、牧場を営む森田竜一さん(田辺市中辺路町温川で)
引退競走馬のコスモラヴモアと、牧場を営む森田竜一さん(田辺市中辺路町温川で)
 田辺市中辺路町温川で牧場「トイトイファーム」を運営している森田竜一さん(53)が、引退した競走馬を受け入れる取り組みを始めた。引退した競走馬が殺処分されず、人と触れ合いながら安心して「セカンドライフ(第二の人生)」を送れる場所をつくりたいと決心。「一頭でも多く、寿命を全うさせたい」と話している。


 市内でカイロプラクティック院を経営する森田さんは以前、ヤギ1匹を飼って白浜町内で暮らしていたが、さらにヤギが増えてきたことから、4年ほど前、自然が豊富な温川に移住。その後、ポニーなども仲間入りし、見学者に動物との触れ合いを楽しんでもらったり、希望者に仔(こ)ヤギを有料で譲渡したりしている。

 引退した競走馬の受け入れを始めようと思ったのは、競走馬の調教師をしている知人から、引退したほとんどの馬の行方が明らかにされていないという話を聞き、ショックを受けたためだ。

 森田さんによると、競走馬は国内で毎年約7千頭生まれ、約3千頭が引退しているが、その9割が「行方不明」。つまり、殺処分されて食肉になっているという。

 「馬が好きな割には、何も知らなかった。人の欲のために生まれ、育ってきた競走馬が、残念ながら引退後、大切にされていない」と心を痛めた森田さんは、一頭でも多くの引退競走馬を迎え、安心して天寿を全うさせたいと決意。調教師から競走馬のオーナーを紹介してもらい、今年8月中旬、中央競馬でも活躍したコスモラヴモア(雄、8歳)を譲り受けた。さらに10月下旬には、佐賀競馬場で走っていたシルバーゲイル(雄、6歳)も牧場に仲間入りした。

環境づくりの資金募る

 クラウドファンディング


 ただ、引退競走馬が安心して暮らせるようにするには、馬場の整備などの環境づくりが必要だ。そのため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングに取り組んでいる。

 寄せられた資金は、引退競走馬が普通の暮らしに慣れるための調教師によるサポートや、乗馬体験をしたり馬と触れ合ったりするためのスペースを造るために活用する計画。26日まで、クラウドファンディングのホームページ(https://readyfor.jp/projects/cosmo-lovumore)を通じて募集している。

 森田さんは「馬も人も心が癒やされる場所をつくりたい。田辺市やみなべ町には馬と深く関わりがある祭りもあり、将来的にはこうした行事にも参加して地域に貢献できれば」と話している。

 トイトイファームは基本的に水・金曜以外の午前9時~午後4時半に無料開放。問い合わせは森田さん(090・9987・0207)へ。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ