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印南で「とくし丸」出発 JA紀州、買い物困難者を支援

とくし丸の出発を祝う関係者(1日、和歌山県印南町印南で)
とくし丸の出発を祝う関係者(1日、和歌山県印南町印南で)
 JA紀州(本所・和歌山県御坊市湯川町)は1日、印南町内で初めて移動スーパー「とくし丸」事業を開始し、出発式を同町印南のAコープいなみ店で開いた。荷台に商品を積んだ軽トラックを町内に走らせて、希望する住民に食料品などを販売する。

 とくし丸事業は、買い物に出掛けることが困難な高齢者らを支援する目的で、同JAが徳島市にある企業と提携して2015年9月に日高町などで開始。「とくし丸」と名付けた冷凍庫・冷蔵庫を備えた軽トラックにAコープの生鮮食料品など千点以上を積み、希望する人の自宅前や周辺に出向いて販売している。

 同JAでは御坊市、由良町、日高町、美浜町、日高川町、みなべ町、田辺市龍神村で既に事業を展開しており、訪問件数は印南町を含め計910件。各自治体と高齢者の見守り協定も結んでいる。

 印南町からは19年12月に事業展開の要望があり、今回実現した。新車を購入して同町内の「明神川と印南原」「丹生と古井」「西神ノ川と川又」の3ルート(計約100件)を週6日(各ルート2日ずつ)回る。

 この日の出発式は、新型コロナウイルス感染症予防のため出席人数を少なくして実施。同JAから芝光洋組合長ら役員、印南町から日裏勝己町長、町議会の堀口晴生議長、中島洋議員が出席した。

 芝組合長は「町からの要望により、とくし丸が出発することになった。まだカバーできていない所での導入に向けて手当てをしていきたい。今後も地域貢献をしていく」、日裏町長は「買い物困難者にとって愛の手を差し伸べる事業で、高齢者の見守りもしてもらい、心から感謝したい」とあいさつしてテープカット。その後、全員でとくし丸のスタートを見送った。

 とくし丸の利用希望者は同JA店舗課(0738・22・2481)へ。

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