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7月以降、新規感染者急増 和歌山県内の新型コロナ

感染者数の推移
感染者数の推移
 7月以降、和歌山県内で新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。検査数の増加が一因だが、検査数が増えれば一般的に下がると考えられている陽性率も上昇傾向が続いている。

 県によると、2月13日~8月4日の新型コロナ検査数は6619人で、うち陽性者は173人。陽性率は2・6%となっている。

 過去7日間平均の陽性率は、緊急事態宣言が解除された5月中旬で1%程度だったが、7月31日は過去最高の7%にまで上昇した。

 同居家族内では感染の割合がグッと高まる。陽性者の同居家族は250人で、うち57人が陽性で、陽性率は23%だった。

 県は徹底して感染者の行動履歴を調べ、濃厚接触者を特定し、症状の有無に関わりなくPCR検査をしている。濃厚接触者とまでいかなくても、多少関係のあった人も様子を確認している。

 検査するのは接触者だけではない。肺炎や発熱などの患者で、地域の医師が感染の疑いがあると判断して検査するケースも多い。陽性者のうち61人はこうした対象者から判明した。7月中の検査内訳は、肺炎など疑い患者が977人、濃厚接触者836人。

■第1、第2波比較

 県では2月13日~5月12日を第1波、6月23日以降を第2波としている。ウイルスのゲノム解析によると、第1波は中国やヨーロッパからの感染があったが、第2波では首都圏や大阪から人を介して県内へ持ち込まれている。

 感染者の内訳は第1波は男女とも50代、第2波では20代の男性が中心。症状は発熱、せき、全身倦怠(けんたい)感が多いが、第2波では味覚・嗅覚以上を訴える人が増えた。肺炎の併発は感染者の年代が低いこともあり、第1波より少ない。

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