和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月29日(月)

4日の海開きに向け準備 南紀串本観光協会

感染予防対策として、海水浴客にソーシャルディスタンスを保ってもらうための目安となるくいを打つ関係者(串本町くじの川で)
感染予防対策として、海水浴客にソーシャルディスタンスを保ってもらうための目安となるくいを打つ関係者(串本町くじの川で)
 和歌山県串本町の南紀串本観光協会(島野利之会長)は6月30日、同町くじの川の橋杭海水浴場と同町田原の田原海水浴場で、遊泳区域を示すブイを設置したり、新型コロナウイルスの感染予防対策として海水浴客に浜辺で間隔を空けて過ごしてもらうための目印を置いたりして、海開きの準備をした。両海水浴場は昨年、コロナ禍への対応のため例年より遅い7月18日に海開きをしたが、今年は3日に安全祈願の神事を営んだ上で、4日から8月末まで開設する。

 この日は午前9時から関係者約20人が橋杭海水浴場に集まり、協力しながら看板を立てたり、ロープ付きのブイを設置したりし、ごみも拾った。

 また、感染予防対策として、浜で過ごす人たちに「ソーシャルディスタンス」を保ってもらうための目安になるよう、約4メートル間隔でくいを打ってコーン標識を置いた。密になる恐れがあることから、海上遊具の設置は見送った。

 島野会長(54)は「ワクチン接種がどんどん進み、これから明るい兆しが見えてきそうだが、まだコロナ禍の影響は色濃い。感染対策に十分注意しながら海水浴場を盛り上げていけたら」と関係者に呼び掛けていた。

 観光協会では今月25日、昨年はコロナ禍の影響で開催できなかったイベント「橋杭ビーチサマーフェスタ」を2年ぶりに開くことを計画しているという。

 町産業課によると、昨シーズンの海水浴場開設期間中(7月18日~8月末)の利用客は、橋杭が前シーズン(6月30日~8月末)より176人少ない8263人だった一方、田原は394人多い1992人。担当者は「特に田原は大阪方面から来られている方が多く、今までは別の場所に行かれていた人たちが、あまり密にならない場所ということで来られたのではないか」と話していた。

 遊泳時間は橋杭が午前9時~午後5時、田原は午前10時~午後5時。