和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月05日(日)

魚さばくサービスが好評 印南漁港の産直店で鮮魚販売

調理室では客の要望に応え三枚におろすなどのサービスをしている(和歌山県印南町印南で)
調理室では客の要望に応え三枚におろすなどのサービスをしている(和歌山県印南町印南で)
 和歌山県印南町印南、印南漁港にある観光交流施設「かえるの港」にプレオープンしている産直店「産直市場なごみ」は、鮮魚の販売を始めている。売り場に併設している調理場では、買い物客の注文に応じて魚をさばくサービスが好評を得ている。


 「かえるの港」は、同町にUターンした古田高士さん(40)が代表を務める不動産コンサルタント会社「和み」などが、インターネットで資金を集めるクラウドファンディングを利用するなどして整備している。

 町内の産品を取りそろえる産直店「産直市場なごみ」は、各店舗が完成するのに先立ち昨年12月にプレオープン。1月末に魚介類の販売体制が整った。

 店内の冷蔵ショーケースには、サバやチダイ、ヨコワ、スルメイカなど、その日の仕入れに応じてさまざまな商品が並んでいる。調理室では、調理師でもあるスタッフが「三枚におろして」といった客からの要望に応えている。

 鮮魚の他、地元事業所が生産している魚の開きや丸干しがそろう。クジラの加工品など県内の土産物も扱っている。営業時間は午前9時~午後5時。月曜定休。 

■グランドオープン延期

 かえるの港のグランドオープンは、当初予定していた3月末から、4月下旬に延期された。新型コロナウイルスの影響で、厨房(ちゅうぼう)機器の手配が遅れているため。グランドオープンを記念したイベントも延期し、4月23日を予定している。