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2024年05月16日(木)

ジュニア科学五輪で全国へ 田辺中が県大会優勝

きのくにジュニア科学オリンピックで優勝した田辺中学校のメンバー
きのくにジュニア科学オリンピックで優勝した田辺中学校のメンバー
 中学生が科学の知識やその応用力を競う「第10回きのくにジュニア科学オリンピック」(和歌山県教育委員会主催)で、田辺中学校(田辺市学園)のチームが優勝し、12月にある「第10回科学の甲子園ジュニア全国大会」への出場を決めた。

 科学の甲子園ジュニア全国大会は各都道府県の中学生代表チームが、理科や数学などの分野で筆記・実技の問題に協力して挑戦する大会で、国立研究開発法人科学技術振興機構が主催。対象は中学1、2年生。

 きのくにジュニア科学オリンピックは、全国大会に出場する和歌山県代表1チームを決める選考会で、田辺中が優勝するのは2016年以来2回目。8月4日に12校60チーム(1チーム6人編成)が参加した筆記競技の予選会があり、上位5校10チームが9月4日に田辺市新庄町のビッグ・ユーで開かれた実技競技の決勝大会に進んだ。

 決勝には、田辺の1チーム以外に、向陽2チーム、桐蔭1チーム、智弁和歌山3チーム、開智3チームが参加。各チームのメンバーが2人と4人に分かれ、2種類の実技競技に挑んだ。知識を問うだけでなく、実生活とのつながりに配慮した内容で、ものづくりやコミュニケーションの能力を試す課題が出題された。

 優勝した田辺のメンバーは、2年生の東翔流君、大西豊功君、鈴木愛乃さん、田野桜清君、中岡優希君、中戸宥芽さん。6人は「メンバーのことを信じて、みんなで頑張れた」「緊張もあったが、自分たちの力を出し切れた。楽しかった」「全国でも上位を目指したい」と話している。全国大会は12月2~4日に兵庫県姫路市である。