和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月26日(金)

フラミンゴ処分し営業継続 白浜のアドベンチャーワールド

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は7日、施設内で隔離して飼育していたチリーフラミンゴ1羽が鳥インフルエンザに感染した疑いがあることが分かったと発表した。このフラミンゴは感染拡大防止措置として処分した。その他の鳥類で健康状態の異常は確認されていないという。施設は一部エリアへの立ち入りを禁止し、営業を続けている。

 施設によると、感染の疑いが判明したフラミンゴは、食欲不振やふらつきなどの症状があったため1羽で隔離し、経過観察をしていた。簡易検査では陰性だったが、回復の見込みがなく衰弱していたため4日に処分した。環境省が6日に採取した検体のPCR検査を実施し、7日、高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)の疑いがあることを確認した。

 施設では、チリーフラミンゴとベニイロフラミンゴを計約120羽飼育しているが、感染の疑いがあったフラミンゴ以外に異常は見られないという。

 施設は11月、アヒルとモモイロペリカンの鳥インフルエンザ発生に伴い、11日から14日間、臨時休園した。25日から一部のエリアを除き営業を再開している。

 施設は「環境省が定める鳥インフルエンザへの対応指針に基づき、パーク内の感染拡大防止対策を継続していく」と話している。