和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月19日(日)

マダイで作る揚げたい焼き販売 白浜で18日、神島高が開発

18日の販売に向けて「揚げたい焼き」の下準備をする神島高校生徒(和歌山県白浜町堅田で)
18日の販売に向けて「揚げたい焼き」の下準備をする神島高校生徒(和歌山県白浜町堅田で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)が18日午前10時から、白浜町堅田の「とれとれ市場」で、南高梅と白浜町産の養殖マダイで作る「うめぇ!揚げたい焼き」を販売する。高校生の料理コンテストに出品したメニューを改良した。「応援を頂いた地元の方にぜひ食べてもらいたい」と呼びかけている。

 「揚げたい焼き」は、梅とマダイという和の食材を、ファストフード風に仕上げたのが特徴。揚げることで外はカリッと、中はホクホクのタイの身とマッシュポテトが溶けて、独特の食感がある。梅肉がアクセントになり、あっさりと味わえる。タイの形をしていて、見た目にも楽しい。

 全国の高校生が独自レシピの料理を競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」では全国大会出場こそ逃したものの、敗者復活戦の投票で2位となる2446票を集めた。その中で「実際に食べてみたい」という声が多く、応援への感謝も込めて販売を企画した。

 今回はコンテスト出場メンバーの3人に加え、新たに3人が参加して「揚げたい焼き」を改良。梅塩と砂糖、梅のフリーズドライで作ったパウダーを揚げた後にまぶす一手間を加えた。

 新メンバーの一人で、調理師を目指して来春専門学校に進学する3年生の輪玉大季君は「外から梅の風味を足すことで、中の味がより引き立った。食べた人が幸せな気持ちになってくれたらうれしい」とアピール。「料理人として将来は自分の店を持ちたい。その一歩として、今回は貴重な体験になる」と話した。

 販売は限定100個。1個380円。