和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月19日(日)

ウメェ弁当で梅食べよう 田辺の神島高「神島屋」が8日販売、産地応援に13店協力

地元の飲食店が梅を使って開発した「ウメェ弁当」をアピールする神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
地元の飲食店が梅を使って開発した「ウメェ弁当」をアピールする神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」は8日午前10時半から、田辺市秋津町のJA紀南産直店「紀菜柑」で地元の飲食13店が梅を使って開発した「ウメェ弁当」を販売する。

 神島屋は4年前から梅のPRと飲食店の応援を兼ねた「梅を食べようキャンペーン」を展開している。ここ数年梅の豊作が続いた一方、需要は減少しており、生産農家の現状は厳しいという。影響は加工や販売業者にも広がる。「ウメェ弁当を食べることが産地の応援にもなる」と呼びかける。

 「ウメェ弁当」を提供するのは、フランス料理や中華、和食、焼き肉、居酒屋などさまざまな分野の飲食店。高校生が1店ずつ協力を依頼して、今回新たに3店が加わった。ウナギやハンバーグ、牛タン、ハンバーガーなどと梅が「共演」した個性派弁当がそろう。各店40食(1店のみ20食)、計500食を販売する。価格は500~千円(税込み)。

 販売メンバーで3年生の中田遼太朗君は「がっつり系から女性受けしそうな『映える』弁当まで全部おいしそうで、お薦め。梅のおいしさを知ってもらうきっかけをつくりたい」と意気込む。

 広報活動には写真共有アプリ「インスタグラム」のストーリー機能を使う。メンバーや同級生の協力を得て、7日午後8時に弁当の写真を一斉に投稿する。「インスタをジャックして、PRしたい」と話している。

 弁当を提供する飲食店は次の通り。

 「はつやま鮮魚店」「膳」「松島園」「キャラバンサライ」「to―market(トゥー マーケット)」「太田うなぎ店」「福福」「hanabee(ハナビー)」「だるま寿司」「一つ屋根の下」「むしやしない」(以上、田辺市)、「焼き肉家」(白浜町)、「きょう屋」(みなべ町)