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2024年05月16日(木)

特殊詐欺の被害防ぐ コンビニ経営者に感謝状、和歌山県田辺署

感謝状を受け取る杉浦裕美さん(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
感謝状を受け取る杉浦裕美さん(和歌山県田辺市上の山1丁目で)
 和歌山県警田辺署は28日、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、田辺市目良、ローソン田辺元町出口店を経営する杉浦裕美さん(51)=田辺市上の山2丁目=に感謝状を贈った。

 署によると、6月29日午後9時ごろ、70代の男性が同店を訪れ、店内のATM前でしばらく通話を続けていた。杉浦さんが様子を確認したところ、男性が現金の入った封筒を持っていることに気が付いた。

 杉浦さんはその後、男性に電子マネーカードの購入を求められたが、男性が「10万ずつ」と書かれた紙を持っていたことから不審に思い、購入目的を確認。有料サイトの登録手数料とのことだったため、「詐欺に遭っているかもしれない」と思い、県警の特殊詐欺被害防止専用の相談電話を紹介した。男性はすぐに電話で相談し、被害を免れた。

 杉浦さんは「未然に被害を防ぐことができて良かった。手口が巧妙で、だまされていることに気が付かない方もいる。迷ったら電話で警察に相談してみてほしい」と話した。

 県警は不審な電話やメールが来た場合、自分で行動する前に、特殊詐欺被害防止専用の無料電話「ちょっと確認電話」(0120・508・878=これは・わなや)に相談するよう呼びかけている。