和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年07月21日(日)

【動画】新発見の彗星輝く 夜明け前の東の空で、和歌山県南部

風力発電の風車のそばで輝く西村彗星(円内)=8日午前4時半、和歌山県印南町樮川で(露光時間20秒)
風力発電の風車のそばで輝く西村彗星(円内)=8日午前4時半、和歌山県印南町樮川で(露光時間20秒)
 8月に発見されたばかりの新彗星(すいせい)「西村彗星」が8日未明、和歌山県紀南地方でも観測された。国立天文台によると、12日ごろまでは日の出前の東北東の低い空、14日以降しばらくは日の入り直後の西北西から西の非常に低い空で観測できる可能性があるという。

 彗星は氷とちりが混じった天体。彗星が太陽に近づき熱によって氷が気体になる際、ガスやちりが放出され、明るくなる。

 この新彗星は8月13日、アマチュア天文家の西村栄男さん(静岡県掛川市)が発見。今月18日に太陽に最も近づくとみられており、徐々に明るさを増し、8日現在で約5等の明るさという。

 8日未明、みなべ町と印南町を結ぶ黒潮フルーツライン沿いにある広場「みはらし峠」(印南町樮川)で本紙記者が撮影に臨んだところ、午前4時20分ごろ、肉眼では分からなかったが、東北東の空に現れた緑色に輝く彗星とそこから伸びる長い尾を望遠レンズで撮影できた。風力発電の風車の付け根付近から姿を見せた彗星は徐々に高度を上げ、空が明るくなるにつれて見えにくくなり、その後、雲に隠れてしまった。

 国立天文台は「高度が低い上に薄明の影響もあって見えづらい彗星だが、事前に方角などを調べた上で観察していただけたら」と話している。天文台ではホームページ(https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/09-topics05.html)で、この彗星の観察方法について解説している。