和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年12月16日(月)

ミカン、骨の健康に効果 JA紀南がアピール

「機能性表示食品」が明記された温州ミカンを入れる袋
「機能性表示食品」が明記された温州ミカンを入れる袋
 和歌山県紀南地方特産の温州ミカンに「骨の健康を保つ効果がある」として、JA紀南は今季から、販売する際の袋や箱に「機能性表示食品」を明記し、アピールしている。JAは「おいしいのはもちろん、体にもいい」と強調している。

 JAみっかび(浜松市)の温州ミカンが2015年、生鮮食品では初めて消費者庁から「機能性表示食品」の表示が認められたのを受け、全国で生鮮食品の機能性表示が増えている。農林水産省のホームページによると10月9日現在、野菜・果実では40件あり、そのうち12件が温州ミカン。県内ではJAありだの「有田みかん」の後、JA紀南のミカンが認められた。JAながみねや個人農家も続いている。

 JA紀南では温州ミカンの成分を独自に分析調査した上で、昨年夏に「紀南みかん」の名称で消費者庁に届け出て、秋に認められた。

 内容は「温州ミカンに含まれる成分『β―クリプトキサンチン』には骨代謝の働きを助けることにより、骨の健康維持に役立つ効果が報告されている」。糖度が高いとその成分が高くなることから、糖度を明確にすることが重要だという。

 JA紀南では、糖度が一定の高さに達したものを「天」ブランドで販売しており、今季も10月から始まった。その温州ミカンに「機能性表示食品」を明記している。袋なら前面にβ―クリプトキサンチンが含まれていることを、後面には「1日当たり3個を目安に摂取」など詳細を示している。

 JA紀南のミカンは主に首都圏や中京、京阪神に出荷しているが、機能性表示のミカンの出荷は要望があった広島県内の量販店だけ。まだ消費者に浸透しておらず、小売店や流通関連業者にも積極的にPRや販売をしてもらう必要があり、今後、理解を呼び掛け、広げていきたいという。紀南の小売店では販売されている。

 JA紀南管内でミカンは、梅に次ぐ主力の農作物。極早生品種が9月下旬から、早生品種が11月から収穫が本格化し、12月からは販売に力を入れる「木熟みかん」が始まる。販売部は「紀南のミカンはおいしいと評価が高い。機能性表示によってさらに評価が高まると思う」と話す。機能性の面では、ほかにも研究が続けられており、実証されることを期待している。