和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年12月16日(月)

龍神村唯一のコンビニが冬季休業 高速開通で観光客減

9日から冬季休業する福亀堂龍の里(和歌山県田辺市龍神村広井原で)
9日から冬季休業する福亀堂龍の里(和歌山県田辺市龍神村広井原で)
 和歌山県田辺市龍神村広井原、国道371号沿いにある土産物店「福亀堂龍の里」が9日から冬季休業となる。5年前からは龍神村唯一のコンビニエンスストアも併設していたが、高速道路の整備が進んでいる影響からか、観光客が減少しているのが要因。来春の営業再開を見込んでいる。

 白浜町の土産物店「福亀堂」が2009年、前運営者から引き継ぎオープン。地元住民の利便性にもつなげようと14年夏から、全国展開の「ヤマザキショップ」のフランチャイズ店として営業を始めた。

 広い駐車場と団体客向けのトイレが整備されていることもあり、田辺・白浜方面と高野山方面を行き交う観光バスの立ち寄りが多く、ピーク時には1日20台のバスが来店。一方、弁当や飲料といった地元住民の買い物の場としても定着していた。

 15年の紀勢道開通(南紀田辺インターチェンジ―すさみ南インターチェンジ)に加え、五條新宮道路や京奈和道の整備も重なり、観光客のアクセスが変化。国道371号の通行量が大幅に減り、バスはピーク時の3分の1まで落ち込んだ。

 休業を控え今月から、営業しながら店じまい準備を進めている。常連客らにも休業を伝えている。

 松木照義店長(64)は「地元の皆さんにも大変不便をおかけするが、理解をお願いしている。時期は未定だが、春に営業を再開したい」と話している。