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2024年06月02日(日)

【THE SECOND】ガクテンソク、解散危機乗り越え優勝 熱い舞台裏&秘話も

『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』優勝者記者会見に出席したガクテンソク(左から)よじょう、奥田修二(C)ORICON NewS inc.
『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』優勝者記者会見に出席したガクテンソク(左から)よじょう、奥田修二(C)ORICON NewS inc.
 “結成16年以上”の漫才師たちによる、フジテレビの賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』が18日に生放送(後7:00~11:10)。決勝はガクテンソクとザ・パンチで、ガクテンソクが悲願の優勝を果たし、2代目王者となった。優勝直後の会見では、率直な思いが飛び出した。

【全身カット】喜び爆発!激闘を見事制したガクテンソク

 奥田修二(42)とよじょう(42)からなる同コンビは、2005年結成の19年目。NHK「新人演芸大賞」(2013年)優勝、第49回上方漫才大賞(2014年)新人賞、第4回ytv漫才新人賞(2015年)優勝などといった経歴を誇る。

 優勝後の会見で、大阪の劇場でともに活動していた、霜降り明星、ミルクボーイが『M-1グランプリ』で王者になったことについて向けられると、奥田が「ミルクボーイは同期で、霜降り明星はけっこう後輩なんですけど、僕たちは1回も決勝に行けずで、2組がバーッて行った時は、本当に『M-1』に出ること自体をやめようかなと。営業では10分とか15分の漫才にすごくやりがいを感じていたので、4分には戻れないのかなと感じていたんですけど、霜降りとかミルクボーイが優勝することで『いや、やるしかない』となんとか気持ちをつないでいました」と打ち明けた。

 『THE SECOND』と『M-1』との違いについては、よじょうが「なんていうんですかね…語弊ありますけど『M-1』みたいにギスギスしていないというか(笑)。みんなが対戦相手なんですけど『よかったな!』『頑張ってください』みたいな声かけが普通になっているので、ホントに自分らだけがうれしいじゃない感じがします」と告白。奥田も「『M-1』は準決勝に残った30組くらいになると、次の日にいろんな人におめでとうって言われるんですけど『SECOND』の32組は、誰にも言われない(笑)。コアなお笑いファン、お笑い芸人とスタッフさんが大注目してくれているので。その人たちが小さい声で『おめでとうございます』って言ってもらえて。それがうれしさです」と笑いを交えて明かした。

 よじょうも「めっちゃええ雰囲気ですよ。最後、決勝に出ていく時も、金属バットとかラフ次元が『頑張ってください』って言ってくれて『いってくるわー』みたいな感じだったので、ホンマに緊張がやわらぐというか」と回顧。奥田も「最終的には、僕らが勝った2組が来て。ザ・パンチさんの方には東京所属のみんながおって、僕ら最初2人やったんですけど、ラフ次元と金属バットが来てくれて『いやー大阪の兄さん、ひとりにさせるわけないっしょ』みたいな、友保が熱いこと言ってました。あんな感じやけど、熱いんです」と語った。

 6分というネタ時間について、奥田が「絶妙にオモロイ。『M-1』は4分で短距離走なんですよ。ウサイン・ボルトとかムキムキじゃないですか?中長距離の方は体が細いじゃないですか?スポーツが違うんですよ。絶対、息継ぎが必要なので。どこで息継ぎをネタに入れるのか、いろいろ考えることができるので、すっげー楽しいです」と声を弾ませた。

 解散も考えていたこともあったことも話題に。奥田が当時を笑顔で振り返る。「2010年に1回目の『M-1』が終わるんですね。僕らは『M-1』に出るためにコンビを組んだんです。その時、baseに笑い飯さん、千鳥さん、麒麟さんが所属してらっしゃる劇場に所属するっていう2つが夢やったんですけど、両方がなくなりまして、続けている意味ってなんだろうと。ネタ合わせの時に、解散を言いにいくつもりやったんですけど、まさかのこっち(よじょう)から言ってきて、ムカついてきて『続けたらぁ!』ってなった(笑)。めちゃくちゃ反論したんです。『解散なんてな、何者にかなったヤツしか言っちゃアカンやろう』って、解散って言おうとしていたヤツが言っているんですよ(笑)」。

 こうした思いも乗り越えてつかんだ栄冠。今後の目標として、よじょうが「劇場とかで、トリをやってみたいです」と話すと、奥田も「僕たち世代でなんばグランド花月(NGK)で大トリをとられるのは、名前出てくるのは和牛さんとかプラス・マイナスさん、銀シャリさん。銀シャリさんだけになってしまったというか。橋本さんとは大阪時代に一緒に暮らしてきたくらい仲良くて、こんな立場でおこがましくて、橋本さんには言えなかったんですけど、なんとかチャンピオンになって、銀シャリさんをひとりにはしたくないなとは、こっそり思っていました」と熱い思いも飛び出した。

 4月20日・21日に「ノックアウトステージ16→8」が開催。16組の漫才師たちが2組ずつ登場し、1対1の“タイマン”形式でし烈なネタバトルを展開し、激戦の末、「グランプリファイナル」に出場するファイナリスト8組(タモンズ、ハンジロウ、ななまがり、金属バット、ザ・パンチ、タイムマシーン3号、ガクテンソク、ラフ次元)が決定した。

 MCの東野幸治、ハイパーゼネラルマネージャーのくりぃむしちゅー・有田哲平、そしてスペシャルサポーターの博多華丸・大吉が見守る中、王座をかけて激突した。

■『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』
<第1試合>
ハンジロウ:271点(1点:0人、2点:29人、3点:71人)
金属バット:291点(1点:0人、2点:9人、3点:91人)

<第2試合>
ラフ次元:255点(1点:2人、2点:41人、3点:57人)
ガクテンソク:288点(1点:0人、2点:12人、3点:88人)

<第3試合>
ななまがり:268点(1点:3人、2点:26人、3点:71人)
タモンズ:269点(1点:1人、2点:29人、3点:70人)

<第4試合>
タイムマシーン3号:273点(1点:1人、2点:25人、3点:74人)
ザ・パンチ:284点(1点:0人、2点:16人、3点:84人)

<準決勝第1試合>
ガクテンソク:283点(1点:1人、2点:15人、3点:84人)
金属バット:273点(1点:2人、2点:23人、3点:75人)

<準決勝第2試合>
タモンズ:264点(1点:0人、2点:36人、3点:64人)
ザ・パンチ:278点(1点:4人、2点:14人、3点:82人)

<決勝>
ザ・パンチ:243点(1点:4人、2点:49人、3点:47人)
ガクテンソク:294点(1点:0人、2点:6人、3点:94人)

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提供:oricon news