和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年02月25日(火)

おむすびで田辺発信 料理人や生産者が商品開発、田辺

食材の組み合わせを考えるワークショップ参加者(23日、和歌山県田辺市城山台で)
食材の組み合わせを考えるワークショップ参加者(23日、和歌山県田辺市城山台で)
 まちづくり会社「南紀みらい」(和歌山県田辺市湊)は23日、「おむすび」で田辺市の魅力を発信するプロジェクトを立ち上げた。地元の料理人や農家ら10人が地域産品を持ち寄り、外部アドバイザーとアイデアを出し合った。シンプルな塩むすびから、梅と干物や、ミカンとジビエなど異色の組み合わせまで、さまざまな試作品が生まれている。

 南紀みらいは、JR紀伊田辺駅前に今夏完成予定の市の市街地活性化施設で、地元産品を通じ地域の魅力を発信するカフェを企画している。特産の梅をはじめ、いろいろな食材を組み合わせられるおむすびをメニューに考えている。

 この日、同市城山台の業務用食品商社「モリカワ」で、メニュー開発のワークショップがあった。持ち込まれた食材は梅干しやかつお節、シラス、金山寺みそなどの定番から、みりん干し、ブロッコリー、レモン、イチゴなどさまざま。地元ブランドの熊野米を使用して、家族連れや外国人にも好まれる組み合わせを試作した。

 好評だったのがサバのみりん干しとカリカリ梅、ゴマを合わせ、大葉で包んだおにぎり。みりん干しの甘みと梅の酸味が合い、赤と緑で色彩も鮮やかになった。

 ブロッコリーとジビエのそぼろ、クリームチーズにかんきつの紅まどかを添えたリゾット風、カリカリベーコンにパクチー、レモンの皮、タイのしょうゆナンプラーを加えた東南アジア風も人気だった。

 手まりずし風に小さく作り、いろいろな種類が食べられるよう工夫した。

 アドバイザーとして、おむすびを通じて全国の食の魅力を発掘・発信する「旅するおむすび屋」の菅本香菜さん(28)、世界各国を回るフリーランスの料理人で、現在スペインを拠点にしている小竹雄一朗さん(31)が参加した。

 菅本さんは「思いも寄らない組み合わせがあった。甘い食材も合う。手まりずし風は女性や子ども連れにも受けると思う。シンプルな塩むすびは、目の前で握ってもらって食べるとおいしい」、小竹さんは「ハブ茶をしょうゆで炊くなど、食材の新しい生かし方を考えた。おむすびはアイデアが無限に広まる」とエールを送った。

 南紀みらいの和田真奈美さん(26)は「今日のアイデアをブラッシュアップしてオープンに備えたい」と話した。