和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月20日(日)

人工授精でペンギン誕生 白浜で国内2例目

人工授精で誕生したキングペンギンの赤ちゃん(中央)。母親(左)、育ての父親(右)と「ペンギン王国」で過ごす=アドベンチャーワールド提供
人工授精で誕生したキングペンギンの赤ちゃん(中央)。母親(左)、育ての父親(右)と「ペンギン王国」で過ごす=アドベンチャーワールド提供
 和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドは、人工授精によってキングペンギンが誕生したと発表した。同種の人工授精の成功は「鴨川シーワールド」(千葉県)に次いで国内2例目という。赤ちゃんは施設内で元気に過ごしている。

 1月31日に卵からかえった赤ちゃんのDNAを調べたところ、精子を提供した雄が父親であることが分かった。赤ちゃんは雌で、出生時の体重は207グラム。これまでに親鳥が餌を与えている様子を確認できているという。

 アドベンチャーワールドによると、施設で暮らす雄から採取した精子を希釈し、昨年11月下旬以降に計5回、排卵期と予想した雌の生殖口へ細い管で挿入した。この雌は12月7日に産卵した。希釈液は、精子の活性を維持させる鳥類専用の改良版を使った。

 2017年3月に産学連携の協定を結んだ近畿大学(大阪府東大阪市)との共同研究の一環。人工授精に取り組むのは、ペンギンの羽数維持や遺伝的多様性を保つため。飼育下での自然繁殖だけだと特定の遺伝子に偏る可能性もあるという。