町内会長らに説明 はまゆう病院運営の財団法人脱退、和歌山県白浜町
赤字が問題になっている和歌山県白浜町の白浜はまゆう病院について、町が29日、町内会長や区長を対象に説明会を開いた。町は、病院を運営する公益財団法人白浜医療福祉財団から脱退したことを報告。民間病院として再出発することについて大江康弘町長は「町民最優先の思いの中で、このような結論に至った。民間病院となったことで、町民の医療環境が悪く変化することはない」と理解を求めた。
大江町長は28日に財団の理事長を辞任した。新理事長には、はまゆう病院の松尾晃次医師が就任した。町の脱退により第三セクターの形態は解消するが、財団は事業主体として存続する。
町によると、看護師不足による稼働病床数の制限などが原因で、病院は2023年度、24年度の2年間で計約11億円の赤字となった。預金残高は約10億円。
赤字問題を受け、町は病院側と赤字削減を目指した経営改善策について100回以上話し合ってきたが、考え方が一致しなかったという。病院を存続していくためには、第三セクターを解消し、民間病院として運営していくことが最善策と判断したと説明した。
町は今後も、医療以外の行政サービスに支障が出ない範囲で病院を支援していく。日置川地域にある3診療所は今後も、はまゆう病院の指定管理とし、感染症対策などは、はまゆう病院、西牟婁郡医師会と連携して取り組むとしている。
説明会に参加した区長から「これまで病院に町が支出してきた年間約1億円の補助金は今後どうするのか」と質問があり、町は「補助金の金額については今後、病院と協議していく」と答えた。
別の区長は「病院の今後について不安に思っている人が多い」とし、町広報紙などで周知してほしいと要望した。
この日の説明会は白浜連合町内会と日置川区長会が対象で、計約30人が参加した。30日に予定していた富田区長会対象の説明会は、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震による津波警報のため、8月7日に延期された。
大江町長は28日に財団の理事長を辞任した。新理事長には、はまゆう病院の松尾晃次医師が就任した。町の脱退により第三セクターの形態は解消するが、財団は事業主体として存続する。
町によると、看護師不足による稼働病床数の制限などが原因で、病院は2023年度、24年度の2年間で計約11億円の赤字となった。預金残高は約10億円。
赤字問題を受け、町は病院側と赤字削減を目指した経営改善策について100回以上話し合ってきたが、考え方が一致しなかったという。病院を存続していくためには、第三セクターを解消し、民間病院として運営していくことが最善策と判断したと説明した。
町は今後も、医療以外の行政サービスに支障が出ない範囲で病院を支援していく。日置川地域にある3診療所は今後も、はまゆう病院の指定管理とし、感染症対策などは、はまゆう病院、西牟婁郡医師会と連携して取り組むとしている。
説明会に参加した区長から「これまで病院に町が支出してきた年間約1億円の補助金は今後どうするのか」と質問があり、町は「補助金の金額については今後、病院と協議していく」と答えた。
別の区長は「病院の今後について不安に思っている人が多い」とし、町広報紙などで周知してほしいと要望した。
この日の説明会は白浜連合町内会と日置川区長会が対象で、計約30人が参加した。30日に予定していた富田区長会対象の説明会は、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震による津波警報のため、8月7日に延期された。
