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2020年09月23日(水)

中核病院にPCR検査機 和歌山県が新型コロナ対策強化

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は、県内の複数の地域中核病院に、新型コロナウイルスのPCR検査結果が1時間半程度で判明する機器を導入する。別の病気やけがで搬送された救急患者らの感染有無を病院が把握することで、医療従事者が不慮に感染することを防止する。今月下旬から順次運用を開始する。

 コロナウイルス感染の有無については、県内では県環境衛生研究センターや和歌山市衛生研究所が検査している。

 県が今回導入するのは「リアルタイムPCR検査」の機器やウイルス検出キットなど。

 病院名は公表しないが、各地域まんべんなく導入する。病院に運び込まれた患者を、すぐに院内で感染の有無を把握できるようにすることで、院内感染の発生を防止し、地域医療の維持につなげる。

 検査対象は、入院が必要な救急患者や手術前の患者、出産前の妊婦、感染の可能性がある医療従事者ら県が指定した人。病院の検査で陽性となった場合は、県などが重ねて検査するとしている。

 県は、ほかにも感染症対策を強化している。県環境衛生研究センターには、3月にすでにPCR検査機器を追加導入している。それまでは1日の処理件数が40件だったが、機器を2台から3台に増やしたことで60件の処理が可能になったという。

 医療機関用の物資として、マスクを235万4千枚、アルコール製剤4030リットルを購入する。これとは別に、県が県民にマスクの寄付を呼び掛けたところ、14日までに約10万8千枚集まったといい、分類した上で医療機関や福祉施設などに配布する。

 集団感染の発生など、検査対象者が増加した場合にも備え、医療従事者が感染を予防しながら効率的に検体採取できる「検査用ブース」も購入する。県庁に保管し、必要な時に移動して使用するという。

 また、保健所が陽性患者や濃厚接触者の健康観察を効率化するため、県立医科大学や京都大学などが共同開発したスマートフォンアプリ「健康日記」を県内全保健所に導入した。

 観察対象者がスマホに息苦しさやだるさ、頭痛などの有無、熱などを書き込み、保健所が時系列に健康状態を把握することができる仕組み。