和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月23日(金)

エノキが丸裸に テングチョウ今年も大発生

ススキに付いたサナギから羽化するテングチョウ(和歌山県白浜町安居で)
ススキに付いたサナギから羽化するテングチョウ(和歌山県白浜町安居で)
 てんぐの鼻のような突起物が特徴のテングチョウが、昨年に続き和歌山県の紀南地方で大発生している。昨年よりは少ないとみられているが、幼虫が好んで食べるエノキの中には、葉がほとんどなくなった木もある。

 テングチョウはタテハチョウの仲間で羽を広げると5センチ前後になる。羽は裏面が枯れ葉のような保護色になっている。速く羽ばたき、敏感に動き回る。雑木林の周辺に生息し、道路脇の水たまりでは給水するため、他のチョウと一緒に多く集まる。成虫で越冬する。

 多くの葉が食べられたエノキの周囲では、ススキなどの雑草にもサナギがぶら下がり、次々と羽化する姿が見られる。

 県立自然博物館によると、昨年は県内全域で大発生が見られた。暖冬の影響で多くの成虫が生き残り、子孫を増やしている可能性があるという。