和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月07日(火)

山里にイタリア風壁画 印南町美里のオープンカフェ

イタリアの町並みをイメージした壁画を描く柴田友助さん
イタリアの町並みをイメージした壁画を描く柴田友助さん
 和歌山県印南町美里の「シェアカフェ気まぐれ」(井川かおりさん経営)は、店舗の庭を整備してイタリア風のオープンカフェを完成させた。庭の奥には、田辺市龍神村在住のアーティスト柴田友助さん(65)が、イタリアの町並みをイメージした壁画を描き、山里で異国情緒を漂わせている。

 同店は日本家屋をリノベーションした店舗で、和食のランチや地元食材を使ったスイーツを提供。客席から見渡せる100坪(約330平方メートル)弱の庭を活用しようと、和の雰囲気と対照的な空間に整備することにした。

 店は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業していたが、緊急事態宣言の解除に伴い6月初旬から営業を再開している。

 壁画を担当した柴田さんは、エアブラシによる作品の創作キャリア35年というアーティスト。圧縮した空気で塗料を吹き付けており、筆では描けないぼかしやグラデーションを表現している。柴田さんの作品を別の飲食店で見た井川さんが壁画を依頼した。

 庭の奥にある倉庫の戸と壁を利用し、高さ約2・5メートル、幅約7メートルに描いた。空や山並みを背景に建造物や石畳を表現している。オープンカフェと地続きに壁画の風景が広がって見えるように工夫している。

 戸や壁は波板なので、でこぼこがデザインに影響しないよう工夫が必要だったという。作業に際しても、柴田さんは「日の当たり方によっては波板の影が出てしまうので、作業は朝から始め、西日が当たるまでに切り上げた」という。2日間で仕上がった。

 オープンカフェは、日曜大工が得意な井川さんの夫が中心となり今年初めに着工。ほとんど夫婦で手づくりした。白い木製の壁を設け、ハンギングバスケットなどで花を飾った。敷石で小道にし、植栽や花壇を楽しめるようにした。パラソル付きなどのテーブル2台(計8席)を設置している。

 庭の雰囲気に似合う小屋も建てた。テナントとして希望者に貸し出し、手作り品の物販や作品展示をしてもらうという。

 ランチは新型コロナ対策で前日までの予約制にしており、1日2組限定。ドリンクなどのカフェは通常通り。