和歌山県太地町出身の書画家でニューヨーク在住の田中太山さん（４２）が、市内で日本文化を伝えている学校を支援しようと、オリジナルのマスクとＴシャツを制作、販売している。売り上げは全額、学校に寄付する。

　田中さんはニューヨークに移住した２０１５年から、市内ブルックリン区にある学校「Ａｏｚｏｒａ　Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ」で子ども向け書道教室を開いていた。コロナ禍で書道教室はオンラインに切り替えたが、学校の経営が危機的状況にあると聞き、アートを生かした支援を考えた。

　制作したマスクとＴシャツには、日本文化を伝え続けてほしいとの思いを込め、ひらがなで「ぶるっくりん」とデザインした。１０月１５日から販売を始めたところ、会員制交流サイト（ＳＮＳ）などを通じて共感が広がり、購入者が増え始めているという。