和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年06月19日(土)

期待と不安交錯 GoToイート食事券販売開始

和歌山県田辺市内の飲食店に掲示されていた「Go To イート」のポスター
和歌山県田辺市内の飲食店に掲示されていた「Go To イート」のポスター
「Go To イート」和歌山版の食事券
「Go To イート」和歌山版の食事券
 新型コロナウイルスで打撃を受けた飲食店を支援する政府の事業「Go To イート」の食事券販売が和歌山県内でも始まった。購入金額に25%分を上乗せするチケットで、紀南地方の飲食店は「年末年始を前に、活気づくきっかけになればいい」と集客効果に期待している。一方で、全国で感染者が急増しており、「第3波」の襲来を心配する声も上がっている。

 食事券は1セット4千円で5千円分(500円券10枚)使える。コンビニエンスストア「ローソン」で事前予約分の販売が9日から、店頭受け付けが12日から始まった。12日は食事券を求めて行列ができる店もあった。

 食事券が使用できるキャンペーン加盟店は店頭などにポスターやステッカーを掲示している。田辺市の飲食街「味光路」でも目立ってきた。

 「味光路」のある居酒屋は「一時に比べれば客足は戻ってきたが、それでも例年の5~6割。忘年会や新年会の予約はほぼゼロ」と現状を明かす。来店の大半が2~4人程度。60席あるが、空席が目立つという。

 コロナ禍で、これまでやっていなかったランチ営業やテークアウト事業にも取り組んだ。民間のサイトを通じてオンライン予約することで次回以降使えるポイントが付く全国版の「Go To イート」事業にも参加している。新たな客層をつかみ始めたところで、「和歌山版」もすぐに参加を決めたという。

 45席ある別の居酒屋も「来店は2~3人が多いが、5~6人のケースも増えてきた。客足は戻りつつある。ここに『Go To』で勢いがつけばいい」と期待する。

 一方で、全国的にコロナ感染者が増加していることに危機感もある。ある居酒屋は「こっちで出ていなくてもニュースが流れることで、客足に影響が出る」と不安を口にする。別の居酒屋では「気にはなるが、できることをするだけ。スタッフの健康管理や店内の消毒、換気に細心の注意を払っている」と話した。

 キャンペーン事務局によると、10月30日~11月8日の事前予約は7万5985セット分あった。1回当たり5セットまで購入可能で、120万セット(総額60億円)に達したら販売を終了する。食事券は来年3月末まで使える。

 食事券が利用できる加盟店は12日現在で約1300店。連日、加盟申請が届いており、さらに増える見通しという。