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夫婦で海上保安官 仕事と暮らしを両立、和歌山・田辺

海上保安官として働く清家史門さん(左)、睦子さん夫妻=和歌山県田辺市文里1丁目で
海上保安官として働く清家史門さん(左)、睦子さん夫妻=和歌山県田辺市文里1丁目で
 田辺海上保安部(和歌山県田辺市文里1丁目)で、海上保安官の夫婦が勤めている。それぞれの仕事をこなしつつ、職場の理解を得ながら、暮らしと両立させている。

 夫妻は、巡視船「みなべ」機関長としてエンジンの維持管理を担う清家史門さん(45)と、管理課総務係で事務的な仕事をこなす睦子さん(36)。2022年4月から田辺海保で一緒に働いている。

 史門さんは田辺市出身。大学卒業後、不動産会社での勤務を経て海上保安官になった。愛知県豊橋市出身の睦子さんは、小学生の頃から「海に携わる仕事がしたい」という思いがあり、大学卒業後に採用された。

 2人の出会いは11年4月。史門さんが所属していた宮城海上保安部(宮城県塩釜市)の巡視船に、海上保安学校(京都府舞鶴市)を卒業したばかりの睦子さんが配属された時だ。

 実は偶然だった。史門さんは海上保安大学校(広島県呉市)への異動が決まっていたが、前月の東日本大震災の影響で、転勤が延びていた。2人ともスノーボードが趣味ということもあり、相性が良かった。「震災とスノボがなければ、結婚はなかったかもしれない」と史門さん。遠距離恋愛を経て、13年10月に入籍した。

 田辺海保では「勤務中はあまり交差しない(接点がない)」と睦子さんは言うが、そろって地元ラジオ局の生放送に出演したこともある。緊急通報用の電話番号を周知するため「海のもしもは118番」という文章に覚えやすいメロディーを付けたメッセージが、現在も和歌山放送田辺支局の番組で使われている。

 同じ職場で働けることについて、2人は「ありがたい」と口をそろえる。8、5、3歳の子ども3人を育てている親でもあり、子どもの急な体調不良にも対応してくれる職場への感謝の思いを持っている。

 ただ、公務員に異動はつきもの。この仕事を選んだ以上、ずっと一緒というのは無理だと思っている。史門さんは「(海保には)『お互いさま』の意識がある。周囲に支えてもらってきた私たちが、今度はより若い世代をサポートしていければいい」と話す。

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