和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月19日(日)

思い出胸に巣立つ 小学校で卒業式

別れの歌を歌う卒業生(23日、和歌山県田辺市芳養松原2丁目の芳養小学校で)
別れの歌を歌う卒業生(23日、和歌山県田辺市芳養松原2丁目の芳養小学校で)
 和歌山県の紀南地方の多くの小学校で23日、卒業式があり、6年生が思い出の詰まった学びやを巣立った。

 田辺市芳養松原2丁目の芳養小学校では、6年生56人が式に臨んだ。「表情が見たい」という保護者の要望があり、マスクの代わりに透明のマウスガードを着用した。例年、式には在校生のうち4、5年生が出席するが、新型コロナウイルス感染防止のため、今年は5年生のみに制限した。

 式では岸本晃治校長が一人一人に卒業証書を手渡し、「一緒に勉強し遊んだクラスメート、厳しくも優しい担任の先生、毎朝送り出し夕方笑顔で迎えてくれる保護者の方々、多くの人に支えられ励まされた6年間だったことを忘れないでほしい」と呼び掛けた。

 5年生は全員で「皆さんが残してくれたものを受け継ぎ、より素晴らしい学校にするため力を合わせて頑張っていく。卒業生の皆さんも夢と希望を胸に頑張ってください」とエールを送った。

 それを受けて、卒業生も全員で6年間の行事や授業を振り返り「芳養小学校で学んだことを大切に強く強く歩き続ける。お父さん、お母さん、私たちはこんなに大きくなりました。今日まで支えてくれてありがとうございました」と感謝を述べた。

 この日、県内では90の小学校で卒業式があった。県教育委員会によると今春、公立小学校を卒業したのは2月1日現在の調べで、7673人。