和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月25日(月)

ホタル舞い始め 紀南に初夏の訪れ

動鳴気峡で木々の間を乱舞するヒメボタル(14日午後8時15分ごろ、和歌山県田辺市稲成町で)=露光時間160秒
動鳴気峡で木々の間を乱舞するヒメボタル(14日午後8時15分ごろ、和歌山県田辺市稲成町で)=露光時間160秒
飛び始めたゲンジボタル(14日午後8時半ごろ、和歌山県上富田町岡で)=露光時間30秒
飛び始めたゲンジボタル(14日午後8時半ごろ、和歌山県上富田町岡で)=露光時間30秒
 和歌山県紀南地方でヒメボタルやゲンジボタルが舞い始め、初夏の訪れを知らせている。


 田辺市稲成町の動鳴気峡の広場では14日夜、ヒメボタルが木々の間をイルミネーションのように短く光を点滅させながら飛び交った。

 午後7時半ごろから、約50匹が1秒に満たないほどの短い間隔で「パッ、パッ、パッ」とめりはりのある光を放ち、暗闇の中、周囲の木々をクリスマスツリーのように幻想的に彩った。

 上富田町岡にある川では14日、ゲンジボタルが午後7時半ごろから飛び始め、8時半ごろには「フワッ、フワッ」とゆったりとした光が川全体で見えるようになった。

 県立自然博物館(海南市)によると、ヒメボタルは最大約10ミリ、ゲンジボタルは約20ミリ。ヒメボタルの幼虫が陸地で暮らし、陸生の巻き貝を食べるのに対し、ゲンジボタルの幼虫は水中で生活しカワニナを食べているという。

 同館の松野茂富学芸員は「ホタルは光を嫌うのでライトは使わないでほしい。足元に注意しながら、ホタルと適度な距離で観察してもらえたら」と呼び掛けている。