１１月１１～１３日にある「第１６回田辺・弁慶映画祭」（実行委員会主催）のコンペティション部門の入選作品が決まった。過去最多の１８０作品の応募の中から、７作品を選んだ。コロナ禍の影響で入選作品は昨年まで２年連続オンラインで配信してきたが、今年は３年ぶりに会場で上映する。


　弁慶映画祭は２００７年から毎年開催。コンペ部門の過去の受賞者には商業映画の第一線で活躍している人もおり、業界では新人監督の登竜門として知られている。

　例年は紀南文化会館（和歌山県田辺市新屋敷町）を会場としているが、コロナ禍に見舞われた一昨年は全面的にオンラインで開催。昨年は招待作品は紀南文館、入選作品はオンラインで上映する併用方式で開いた。

　今年の入選作品は、１１、１２の両日に紀南文館大ホールで上映。最終日にグランプリを発表する。特別審査員として若手人気俳優の磯村勇斗さん、「るろうに剣心」シリーズなどで知られる映画監督の大友啓史さんらが参加する。一般の来場者も投票に参加できる。

　招待作品は、９月下旬に発表する予定。

　実行委事務局は「入選監督の中には、これから映画界に羽ばたいていく人もいるかもしれない。地元の方々も感染対策に気を付けながら、ぜひ会場に足を運んでほしい」と話している。

　コンペ部門の入選作品は次の通り。（写真は田辺・弁慶映画祭実行委員会提供）

　「ＮＯＴ　ＢＥＥＲ」（中川寛崇監督）▽「四人姉妹」（菊池真琴監督）▽「明ける夜に」（堀内友貴監督）▽「夢が眠る場所」（小池匠監督）▽「夢見るペトロ」（田中さくら監督）▽「ヒプノシス」（奥井琢登監督）▽「はこぶね」（大西諒監督）