和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月18日(土)

古座川、串本/森の魅力 芸術家が発信/10、11月に「森のちから」

 NPO「和歌山芸術文化支援協会」(和歌山市)は、紀の国森づくり基金を活用した事業「森のちから」を10、11月に古座川、串本の両町で開く。ワークショップ(体験型研修会)やツアーもある。参加者を募集している。

 「森のちから」は、歴史と文化を育んできた熊野の豊かな森にアーティストを招き、現地制作によって森の魅力を発見し、地域住民との交流を通して発信する事業。2007年度から田辺市中辺路町や串本町、古座川町で実施している。

 今回は「森の時間(とき)」をテーマに、山梨県在住の美術家、栗田宏一さんを古座川町平井の北海道大学和歌山研究林に迎え、滞在制作に挑戦してもらう。27日~11月2日に制作を公開する予定。3日から研究林本館で作品を展示する。

 地域交流事業として、11月4日午前10時~午後3時、和歌山研究林で地域住民や子どもたちを対象に栗田さんらと交流するアート・ツアー&「語りば」を開く。また、5日午後1時~3時、串本町田並の田並劇場では現代美術家の林憲昭さんを講師に迎えたアート・ワークショップがある。いずれも参加費は100円。

 ほかに、古座中学校の生徒が栗田さんらと一緒にアートを体験するワークショップも計画されている。

 4日のアート・ツアー&「語りば」は、送迎バスがあり、JR古座駅(串本町西向)や一枚岩(古座川町相瀬)から乗車できる。

 参加希望者は和歌山芸術文化支援協会のメール(office@wacss.org)に参加希望日と氏名、年齢、住所、電話番号を送ればよい。問い合わせは同協会の井上節子さん(090・9718・7335)へ。