和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年08月04日(火)

2019年の観光客数、過去最多 和歌山県

多くの参拝者でにぎわう熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)への道=昨年5月4日、和歌山県田辺市本宮町で
多くの参拝者でにぎわう熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)への道=昨年5月4日、和歌山県田辺市本宮町で
 2019年に和歌山県内を訪れた観光客総数は3543万3千人で、1959年の調査開始以来最多だった。日帰り客数も2993万1千人で最多。世界遺産の15周年記念行事や県内初開催のねんりんピックなどが影響したという。

 県の発表によると、総数、日帰り客ともこれまで2016年が最多だったが、この年より総数は56万3千人、日帰り客は30万8千人上回った。宿泊客数は550万2千人で過去5年との比較では2番目に多かった。

 地域別では、世界遺産の人気により、田辺市本宮町の宿泊客が14万6千人と前年比21・7%の大幅増だった。総数も188万人(前年比16・1%増)、日帰り客173万4千人(15・7%増)と好調だった。また、串本町の宿泊客も15・8%伸び、51万6千人だった。日帰りは110万6千人で微減したが、総数は162万2千人で3・7%増だった。

 一方、那智勝浦町は大型ホテルの改修工事による影響で、宿泊が27・1%減り36万8千人。日帰りも98万3千人と3・5%減少し、総数は135万1千人と11・3%減少した。

 このほか、旧白浜町は総数344万9千人(前年比3・2%増)、田辺市龍神村は64万6千人(0・9%増)、和歌山市は690万4千人(3・3%増)、高野町は148万2千人(0・2%増)だった。

 県は、昨夏は台風などで客数が少なかったが、例年以上の長期となった5月の大型連休や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録15周年記念キャンペーン、ねんりんピックの開催、白浜―東京便の飛行機大型化が影響したという。

■外国人宿泊客も最多 中国から3割増


 外国人の宿泊客数も記録がある1984年以降、最多の50万1844人だった。これまで最も多かった2016年の50万191人を上回った。日韓関係の悪化の影響で韓国からが前年より4割減少したが、中国が3割増えた。

 中国が最も多く、前年比31・5%増の14万8635人。一方で、次に多い香港は7万8753人で8・5%減、台湾は4万6128人で14・6%減、韓国は2万175人で43・7%減だった。欧米などからはフランスが最多の2万9200人、米国2万8770人、オーストラリア2万2881人と、韓国より多かった。

 県内主要市町村のうち紀南では、白浜町が10万5348人で前年比10%増えた。中国、香港などが多かった。田辺市は5万926人で15・9%増。オーストラリアやアメリカからが多かった。新宮市も37・2%増の1万2504人となり、この3市町では過去最多となった。一方、那智勝浦町はホテルの改修工事により、29・8%減の3万7022人だった。

■新型コロナの影響大 20年滑り出し


 一方、20年については、新型コロナウイルス感染症の影響で、観光客が大幅に減少している。県は「観光客を取り戻していくため、感染症の沈静化が見えてきた段階で、積極的な観光PR事業を実施したい」としている。