和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月22日(火)

お盆の帰省客まばら コロナ禍「注意して会う」「断念」

お盆の帰省が本格化し、改札口にはマスク姿の親子連れも目立った(13日、和歌山県のJR紀伊田辺駅で)
お盆の帰省が本格化し、改札口にはマスク姿の親子連れも目立った(13日、和歌山県のJR紀伊田辺駅で)
 お盆休みを和歌山県の紀南地方で過ごす人たちの帰省が始まっている。13日もJR紀伊田辺駅では、マスク越しの笑顔で家族との再会を喜ぶ姿が見られた。ただ、今年は新型コロナウイルスの影響で自粛する人も多く、例年は混雑する鉄道や航空機も空席が目立っている。


 今春に高校を卒業して、県外に出た若者もそれぞれが現状を踏まえ、帰省する、しないを判断している。

 京都府の会社員男性(19)=白浜町出身=は予定通り帰省した。「感染防止のため、電車は利用せず親に車で迎えに来てもらった。地元で友達と遊ぶ時は、マスクをするなど感染防止対策に注意している」と話す。

 一方、兵庫県の専門学校女子学生(18)=田辺市出身=は帰省を断念した。「親戚の集まりがあるので帰る予定だったけど、もし自分が感染していたらと考えてやめた。友達にも親戚にも会えないのは寂しい」と残念がる。

 迎える側も思いは複雑だ。田辺市の公務員男性(60)は3人の子どものうち、県外にいる大阪府の長女(35)と滋賀県の次男(31)に帰省を控えるよう話したという。

 「孫に会えないのは寂しいけれど、いまは我慢。たまにアプリのテレビ電話機能で話し、顔を忘れられないようにしている。早く落ち着いて、顔と顔を合わせて話したい」と願う。

 県外からの来店を断る張り紙をしている飲食店もある。田辺市湊の居酒屋では「毎年、帰省時に集まってくれるグループがいるけれど、今年の予約はお断りした。常連さんは年配の人が多く、少しでも感染の危険は避けたい。でも断るのは本当に心苦しい。こんな状況がいつまで続くのか」とため息をつく。

 JR西日本によると、新大阪―白浜間の特急指定席の予約は13~15日のいずれの便も席に余裕がある。帰省が本格化した7~9日の自由席乗車率は最大で60~70%ほどだった。

 日本航空によると、1日3往復の定期便がある南紀白浜―羽田は、13~15日のどの便にも空席が多数ある。7~9日も同様だった。