和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月19日(木)

【詳報】新型コロナの感染急拡大 和歌山県、過去最多269人確認

 和歌山県は19日、県内で新たに乳児(0歳)から90代までの269人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去最多となった前日の196人を73人上回った。クラスターは、白浜などで2件を確認。県福祉保健部の野尻孝子技監は「本当に危機的な状況」といい、あらためて感染予防対策の徹底を強く求めた。


 新規感染者の保健所管内別の内訳は和歌山市159人、橋本33人、岩出31人、田辺22人、湯浅11人、海南7人、新宮2人、御坊1人、県外在住3人。和歌山市と橋本は過去最多。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数も126・3人で過去最多を更新した。保健所管内別で和歌山市172・6人、岩出149・9人、橋本149・1人、湯浅131・5人、海南の59・5人はそれぞれ過去最多。田辺は66・7人だった。

 クラスターは新たな2件を含めて109件となった。白浜町を拠点に活動する「南白浜ジュニアバレーボールクラブ」では、児童4人と監督、コーチ、保護者を含め計8人の感染を確認、クラブ関係の残り11人は陰性だった。ワクチン接種済みで極めて軽い咽頭痛があった大人から、14日の練習で感染が広がった可能性があるという。バレーボール関係のクラスターは「第6波」で5件目。

 もう1件は和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」で入所者7人と、隣接する障害者支援施設を含む職員5人の計12人の感染が分かった。隣接施設を含む入所者と職員計156人を検査した。このクラスターでも、軽い症状があったワクチン接種済みの職員が風邪と診断されたため、勤務を続けたことで感染が拡大した、と推定している。

 すでにクラスターに認定されている「紀伊田辺ライオンズクラブ」の新年例会では感染者が1人増え、参加者13人、飲食店関係者4人の計17人となった。「岩出男子バレーボール部スポーツ少年団」は保護者1人の感染が判明し、クラスターは15人。和歌山市医師会看護専門学校では2人増えて11人になり、和歌山市の通所介護施設「なごみの郷あゆむ」でも1人増えて15人となった。

■病床使用率93%

 野尻技監は、感染状況について「成人式後の集まりや運動部関係から市中に広がっていったのではないか」とした上で「特に和歌山市の増え方が尋常ではない」と述べた。

 入院者は578人で、病床使用率は93・2%。重症化の危険性が少ない人に求めている「入院待機者」は前日より141人増えて552人となった。

 病床は620床を確保しているが、一般病床に影響するため、これ以上は増やせないという。