和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月10日(日)

紀南の出張所の完成祝う 県赤十字血液センター

竣工式の後にあった内覧会で、施設内を見て回る出席者(9日、和歌山県上富田町生馬で)
竣工式の後にあった内覧会で、施設内を見て回る出席者(9日、和歌山県上富田町生馬で)
 和歌山県上富田町生馬に移転する県赤十字血液センター紀南出張所の竣工(しゅんこう)式と内覧会が9日に開かれ、50人が出席して完成を祝った。29日に開所する。

 建物の老朽化や津波の被害を避けるため、田辺市芳養町の県赤十字血液センター田辺出張所が新築移転、名称も変わった。鉄筋コンクリート造りの平屋で延べ床面積は790平方メートル。由良町から新宮市までの管内で献血を受け付け、医療機関に血液を運ぶ。

 竣工式は上富田文化会館(朝来)であり、日本赤十字社県支部副支部長の小谷芳正・みなべ町長が、防災面や交通の利便性が向上したことを挙げ「移転後も地域に密着し、引き続き地元の皆さんの信頼を得られるように努める」とあいさつ。来賓の奥田誠・上富田町長は「素晴らしい拠点が上富田町に建設されてうれしく思う。町は紀南の中心的な位置にあるので、どの地域にも迅速に対応できる」と祝辞を述べた。テープカットもあった。

 その後、出席者は紀南出張所に移動。職員の案内で血液を保存する「供給作業室」や、献血で採血する際に使う資材を保管する「採血資材庫」などを見て回った。