和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年08月20日(火)

通行止め、市民生活へ影響続く 田辺市上秋津の斜面崩壊

大規模な斜面崩壊で通行止めになっている県道(和歌山県田辺市上秋津で)
大規模な斜面崩壊で通行止めになっている県道(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺市上秋津の奇絶峡近くであった大規模な斜面崩壊による県道の通行止めは、市民生活に大きな影響を与えている。通勤や買い物で行き来するのに遠回りを強いられ、その回り道は狭く、対向が困難。早期の対策を求める声が高まっている。


 斜面崩壊は7月28日に発生し、県道をふさいでいる。斜面の上方で地滑りのような動きが続いているのが原因とされ、今も復旧のめどは立っていない。県西牟婁振興局管理保全課によると、奇絶峡周辺の全面通行止めは、トンネル近くで土砂崩れがあり、2日間通れなかった昨年8月以来。それ以前では2011年7月に今回の場所のやや上流で1週間ほど続いた。今回の全面通行止めは現時点でも2週間を超え、長引いている。

 田辺市秋津川は影響が大きく、市街地にある会社に通う40代男性は「伏菟野回りで通勤している。片道15分のところを今は2倍かかっている」と嘆く。市街地に行くには、その伏菟野か上芳養を経由することになり、「時間がかかるだけでなく、道が狭く、対向に苦労する。特に通勤時間は通行量も多く、かなり渋滞している」とも話す。

 秋津川の道の駅「紀州備長炭記念公園」の利用者は大幅に減っている。大阪方面からのバスツアーの立ち寄りでキャンセルが出ている。上秋津にある農産物直売所「きてら」も客が減っている。「半分以下。龍神方面の人が通らなくなったのが大きい。観光客の立ち寄りも減っている」と嘆く。