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2025年12月19日(金)

田辺、南部に勝ち8強 田辺工業は惜敗、高校野球和歌山大会

田辺工業―初芝橋本 粘りの投球を続ける田辺工業の畑野(21日、和歌山市の紀三井寺球場で)
田辺工業―初芝橋本 粘りの投球を続ける田辺工業の畑野(21日、和歌山市の紀三井寺球場で)
南部―田辺 田辺は5回、尾﨑の適時打で田中(背番号4)と鳥山(左)が生還。この回に5得点した=21日、和歌山市の紀三井寺球場で
南部―田辺 田辺は5回、尾﨑の適時打で田中(背番号4)と鳥山(左)が生還。この回に5得点した=21日、和歌山市の紀三井寺球場で
テーブル 田辺工業VS初芝橋本
テーブル 田辺工業VS初芝橋本
テーブル 南部VS田辺
テーブル 南部VS田辺
 第107回全国高校野球選手権和歌山大会は21、22日に和歌山市の紀三井寺球場で3回戦があった。紀南勢では、田辺が南部との紀南勢対決を制して2年連続27回目の8強入りを決めた。田辺工業はシードの初芝橋本に惜敗した。

【21日】

●第2試合
田辺工業
100 000 001-2
000 011 10× -3
初芝橋本

 〔田〕畑野―樫本〔初〕増田、頼久―上平(二)樫本(田)2

 田辺工業は1回、樫本が二塁打で出塁。高芝の犠打で1死三塁とし、門前が適時打を放って先制した。2点差を追う9回には、2死二塁から樫本の適時打で1点差にした。続く代打の岡内も安打を放って逆転の走者となったが、あと1本が出なかった。安打数は初芝橋本を上回ったが、けん制アウトによる攻撃終了が2度あった。

 2回戦に続いて完投した畑野は「走者を背負っても気にならなかった。やり切ったという気持ち」と言い、自らのバットで先制点をつかんだ門前は「最後の打者になってしまい、打てずに悔しい」と話した。それぞれ後輩たちに「楽しんで野球をやってほしい」「来年こそ頑張ってほしい」とエールを送った。

●第3試合
南部
101 000 020-4
000 053 02×-10
田辺

 〔南〕塩路、竹本、久保―中山〔田〕林、芝田、山本、岡本―前田(三)鳥山(田)(二)中山(南)

 南部は1回、大﨑と山﨑の安打で1死一、三塁とし、檜皮の内野ゴロに敵失が重なって先制。3回には2死二塁で檜皮が適時打を放ち、序盤を優位に進めた。

 田辺は5回、柳田や尾﨑に適時打が出たほか、積極的な走塁、敵失もあって打者一巡の猛攻で逆転。6回と8回には鳥山の適時打などで得点を重ねた。

 田辺の田中監督は「南部とは何度か練習試合をしたが、その時よりレベルが上がっていて、厳しかった。中盤で3年生を中心に頑張ってくれた」と話した。

 南部は、数少ない3年生がチームを引っ張ってきた。主将の大﨑は「悔しい気持ちでいっぱい。もっとできると思ったが、力不足だった」と試合を振り返りつつ「他校との連合チームを組んだ時期もあり、しんどいこともあったが、皆で乗り越えてきた。最高のチームメート」と語った。

 先発したエースの塩路も「悔しい」と口をそろえつつ「皆と一緒に野球ができて楽しかった」と話した。田辺との試合では途中で右翼手となったが、8回には見事なバックホームへの返球を決め、失点を防いだ。

●第1試合
智弁和歌山7―3和歌山工業

【22日】

●第1試合
橋本11―9日高

●23日の予定
▽準々決勝
午前9時
 星林―粉河
11時半
 市和歌山―智弁和歌山


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