「積極的に動いて」 地域防災考える、和歌山県田辺市の中学生
和歌山県田辺市教育委員会は19日、同市東山1丁目の市役所多目的ホールで、市内の中学生代表が防災をテーマに交流する「ぼうさい未来学校」を開いた。東日本大震災体験者の話を聞いたほか、災害発生後の課題と対策について考えるワークショップに取り組み、地域防災への学びを深めた。
災害を生き抜く力や主体性、コミュニケーション力、地域に貢献する気持ちなどを高め、学んだことを自校に伝えてもらうことで、地域全体に防災を啓発することが目的。
ワークショップでは、防災士で元宮城県石巻高校校長の齋藤幸男さんが講師を務め、市内13校の代表生徒37人と、自主防災組織や町内会など地域の大人が班に分かれて活動した。
齋藤さんは、能登半島地震やカムチャツカ半島での地震と津波の影響に触れ、紀南地域を含む全国5万6千地区以上が、災害時に孤立するリスクがあると説明。交通網のまひなどが生まれる中で、地域と学校、行政の協力体制が大事になると述べ、避難所では「学生が積極的に動ける力を身に付けてほしい」と話した。
また、混乱が生じている避難現場では「役割意識」も重要であるとし、生徒らは避難所運営や学校支援、生活再建、支援物資、災害ボランティアなど七つの班に分かれて取り組んだ。東日本大震災の現場で活躍した人へのインタビュー動画を視聴し、災害発生後の課題と対応について学んだ。その後、班の中で自分たちの地域に置き換えるなどして意見をまとめ、全体に向けて発表した。
高雄中3年の山本茉結さんは「避難訓練などは小学校からやってきたけれど、本格的な防災学習は初めて。さまざまなことを想定して取り組むのが大切だと分かった。学んだことは家族でも共有して話し合いたい」と話した。
近野中3年の植芝風太郎さんは「東日本大震災について詳しくなかったが、講師のお話が面白くて聞き入った。備えていても、有事の際はパニックになって動けないことなども勉強になった」と振り返った。
災害を生き抜く力や主体性、コミュニケーション力、地域に貢献する気持ちなどを高め、学んだことを自校に伝えてもらうことで、地域全体に防災を啓発することが目的。
ワークショップでは、防災士で元宮城県石巻高校校長の齋藤幸男さんが講師を務め、市内13校の代表生徒37人と、自主防災組織や町内会など地域の大人が班に分かれて活動した。
齋藤さんは、能登半島地震やカムチャツカ半島での地震と津波の影響に触れ、紀南地域を含む全国5万6千地区以上が、災害時に孤立するリスクがあると説明。交通網のまひなどが生まれる中で、地域と学校、行政の協力体制が大事になると述べ、避難所では「学生が積極的に動ける力を身に付けてほしい」と話した。
また、混乱が生じている避難現場では「役割意識」も重要であるとし、生徒らは避難所運営や学校支援、生活再建、支援物資、災害ボランティアなど七つの班に分かれて取り組んだ。東日本大震災の現場で活躍した人へのインタビュー動画を視聴し、災害発生後の課題と対応について学んだ。その後、班の中で自分たちの地域に置き換えるなどして意見をまとめ、全体に向けて発表した。
高雄中3年の山本茉結さんは「避難訓練などは小学校からやってきたけれど、本格的な防災学習は初めて。さまざまなことを想定して取り組むのが大切だと分かった。学んだことは家族でも共有して話し合いたい」と話した。
近野中3年の植芝風太郎さんは「東日本大震災について詳しくなかったが、講師のお話が面白くて聞き入った。備えていても、有事の際はパニックになって動けないことなども勉強になった」と振り返った。
