派谷さん(白浜)が「特選第二席」 和歌山市展の工芸部門
和歌山県白浜町市鹿野の旧市鹿野小学校にある障害者就労支援施設「ハピラブ」を利用している派谷(はたちや)高明さん(40)が制作した陶器が、「第73回和歌山市美術展覧会」(和歌山市など主催)工芸部門で、「特選第二席」(市議会議長賞)を受賞した。軽度知的障害者の派谷さんは「障害があっても、いろんなことに挑戦できることをみんなに知ってもらいたい」と話している。
入賞作品の「精霊の城」(高さ約40センチ、幅約30センチ)は、約3カ月半かけて完成させた。完成形を意識せず、無心で作った。完成品を見て「城のような形になった」と思い、この題名を付けた。
派谷さんは青森県出身。中学1年生の時から剣道を続けており、2段の腕前。施設を運営する一般社団法人「み・ゆーじ」の末永将大代表理事(36)が、剣道を指導していることを知り、昨年3月に市鹿野に移住し、施設で働いている。
施設では、主に畑で野菜を栽培している。利用者たちに陶芸を教えている陶芸家の豊田荘介さん(75)=白浜町市鹿野=から誘いを受け、昨年10月から陶芸を始めた。
豊田さんからの提案で、今回初めて市展に応募したところ、14作品の中から「特選第二席」に選ばれた。
市展審査員は派谷さんの作品について「釉薬(ゆうやく)を掛けないで白い土の色と、ひも作りでこつこつと積み上げた形が面白い表情となっている。『精霊の城』という題名が無機質な作品と合っている」と評した。
派谷さんは「まさか入賞するとは思っていなかったので、うれしいと言うより驚いた」と話した。
豊田さんは「(派谷さんには)最初から陶芸の才能があると感じた。誰もまねのできない独創的な作品で、入賞すると思った」といい、末永代表理事は「才能が開花してくれてとてもうれしい。これから派谷さんが制作する作品を見るのも楽しみ」と喜んだ。
入賞作品の「精霊の城」(高さ約40センチ、幅約30センチ)は、約3カ月半かけて完成させた。完成形を意識せず、無心で作った。完成品を見て「城のような形になった」と思い、この題名を付けた。
派谷さんは青森県出身。中学1年生の時から剣道を続けており、2段の腕前。施設を運営する一般社団法人「み・ゆーじ」の末永将大代表理事(36)が、剣道を指導していることを知り、昨年3月に市鹿野に移住し、施設で働いている。
施設では、主に畑で野菜を栽培している。利用者たちに陶芸を教えている陶芸家の豊田荘介さん(75)=白浜町市鹿野=から誘いを受け、昨年10月から陶芸を始めた。
豊田さんからの提案で、今回初めて市展に応募したところ、14作品の中から「特選第二席」に選ばれた。
市展審査員は派谷さんの作品について「釉薬(ゆうやく)を掛けないで白い土の色と、ひも作りでこつこつと積み上げた形が面白い表情となっている。『精霊の城』という題名が無機質な作品と合っている」と評した。
派谷さんは「まさか入賞するとは思っていなかったので、うれしいと言うより驚いた」と話した。
豊田さんは「(派谷さんには)最初から陶芸の才能があると感じた。誰もまねのできない独創的な作品で、入賞すると思った」といい、末永代表理事は「才能が開花してくれてとてもうれしい。これから派谷さんが制作する作品を見るのも楽しみ」と喜んだ。
