自分の「好き」伝えて 文筆家・甲斐さん講演、和歌山県・神島高
神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)で1日、文筆家の甲斐みのりさん(東京都)が講演し、「好きなものが増えると人生が楽しくなる。自分の『好き』を人に伝えることが大切」と呼びかけた。
講演は若者に地域の魅力を伝えることで、市の未来を担う人材を育成しようと田辺市社会教育委員会議が企画した。紀伊民報などが後援している。経営科学科3年生35人が受講した。
甲斐さんは大学時代に進路に迷い、ひきこもりに近い状態になった。そこで、スケッチブックに自分の好きなことを文字として書き込み、全てのページを埋めることができれば自分が変われるという独自の「おまじない」をしたという。
1ページ目で書くことがなくなり、好きなものを見つけるという意識で外に出ると、いつもの景色が色彩を帯びて見えた。「見えていなかったものが見えたという気持ち。ちょっとでも好きと思えるものはどんどん書き込んだ。すると行動範囲も経験も増える。世界が開けていった」と語った。
「自分の好きなものを伝えることで、いろいろなことがつながっていく。ネットで見た他者の評価で自分の経験を狭めてはもったいない。好きと思ったことはとにかく試してみる。失敗も経験になる。物事を肯定的に見ることで、自分が豊かになる」と強調した。
この日は、リユース業を営む金丸知弘さん(田辺市龍神村)も講演。東京から移住し、仕事も料理人から転身した経験などを話した。生徒から「新しいことを始めるのに不安はなかったか」と問われ、「ない」と断言。「不安、恥、プライドなんかは捨てていい。100回挑戦して、どれかが当たればいい」と述べた。
甲斐さんや金丸さんらも加わってのワークショップは「田辺のお薦め三つ」がテーマ。「天神崎」や「味光路」など定番から、「電車から見える水平線」「神島高校3階から見える夕日」など高校生目線の意見が多数出た。
講演は若者に地域の魅力を伝えることで、市の未来を担う人材を育成しようと田辺市社会教育委員会議が企画した。紀伊民報などが後援している。経営科学科3年生35人が受講した。
甲斐さんは大学時代に進路に迷い、ひきこもりに近い状態になった。そこで、スケッチブックに自分の好きなことを文字として書き込み、全てのページを埋めることができれば自分が変われるという独自の「おまじない」をしたという。
1ページ目で書くことがなくなり、好きなものを見つけるという意識で外に出ると、いつもの景色が色彩を帯びて見えた。「見えていなかったものが見えたという気持ち。ちょっとでも好きと思えるものはどんどん書き込んだ。すると行動範囲も経験も増える。世界が開けていった」と語った。
「自分の好きなものを伝えることで、いろいろなことがつながっていく。ネットで見た他者の評価で自分の経験を狭めてはもったいない。好きと思ったことはとにかく試してみる。失敗も経験になる。物事を肯定的に見ることで、自分が豊かになる」と強調した。
この日は、リユース業を営む金丸知弘さん(田辺市龍神村)も講演。東京から移住し、仕事も料理人から転身した経験などを話した。生徒から「新しいことを始めるのに不安はなかったか」と問われ、「ない」と断言。「不安、恥、プライドなんかは捨てていい。100回挑戦して、どれかが当たればいい」と述べた。
甲斐さんや金丸さんらも加わってのワークショップは「田辺のお薦め三つ」がテーマ。「天神崎」や「味光路」など定番から、「電車から見える水平線」「神島高校3階から見える夕日」など高校生目線の意見が多数出た。
