和歌山県串本町で、夕方・夜間の乗り合いタクシー「串本町らくらくグルメタクシー」の実証運行が始まった。スマートフォンからチケットを購入するタクシーで、来年１月３１日まで運行する。

　町内では、観光客、宿泊客、地域住民が夜間に利用するタクシーの不足が課題になっている。効率的に運行することで、この課題を解決しようと町や串本タクシー、南紀串本観光協会などで組織する団体「串本町夜のにぎわい創出プラットフォーム」が実証運行を始めた。

　国土交通省の「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト共創モデル実証運行事業」の補助金を受けて実施している。実証運行の結果をみて、本格運行を検討していく。

　運行は、メルキュール和歌山串本リゾート＆スパ（サンゴ台）とフェアフィールド・バイ・マリオット和歌山串本（くじの川）―ＪＲ串本駅（串本）▽航空自衛隊串本分屯基地（須江）―串本駅▽潮岬公民館（潮岬）―串本駅をそれぞれ往復する３コース。

　タクシーの定員は９人で、料金は片道１人３００円（税込み）。町内の飲食店と連携して割引なども実施している。

　チケットはスマートフォンから購入し、乗車時にスマートフォンのチケット画面を運転士に見せると乗車できる。乗車予約は、出発時刻の１時間前まで受け付けている。１２月３０日～１月４日は運休。

　問い合わせは、串本タクシー（０７３５・６２・０６９５）へ。